岩手県久慈市
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市政情報

前田隊員の紹介



 4月18日、観光交流課に配属された前田比奈(まえだ ひな)さん。「海女に関する活動をやめろと言われたら千葉に帰る」と言うほど久慈の海女文化にあこがれて地域おこし協力隊になりました。24歳の彼女は、笑顔でインタビューに答えてくれました。

 ――最初の質問から切り込んで恐縮ですが、「前田さんはアイドルだった」と風の噂で聞いたのですが、本当なんでしょうか? 
 前田 たぶんその質問が最初だろうなと予想していました(笑)。でも、その前に自己紹介させてください。
 出身は千葉県茂原市、人口9万人の田舎まちです。茂原の小学校・中学校、千葉市の女子高を経て、東京・江古田の日大藝術学部(日芸)写真学科に進みました。日芸に入学したのは2011年、3年生になったとき「プロとして食べていけるほど才能はあるのだろうか」と悩み休学しました。
 当時、私は茂原をばかにしていました。田舎でダサいと。地元の同年代の多くも、そう話していました。
 学して茂原に帰ったんですが、ばかにしていたふるさとに戻ったので晴れない気持ちがさらに暗くなり、無気力な毎日を過ごしていました。
 ――いまの前田さんからは、想像できないですね
 前田 無気力な毎日を過ごしているときに、テレビから流れてきたのが「あまちゃん」でした。作中で設定されていたアキちゃんの年齢と、私は同い年なんですよ。
 アキちゃんも東京ではあまりパッとしなかった。でも、北三陸市の地域おこしのためにアキちゃんは、海女さんをやりアイドルをやった。これに感激して、私もアイドルをやることにしたんです。
 ――前田さんのやっていたアイドルとはどのようなものですか?
 前田 南房総市のご当地アイドルで「ホワイトビーチ」というグループです。2014年7月に活動を開始しました。
 茂原には海がありませんが、南房総市には海があって海女さんもいます。私たちは「歌って踊ってゴミ拾い」がキャッチフレーズ。地元のイベントを盛り上げることが役割で、ときには海女さんの恰好をしたり。ちなみに、南房総市では「海女まつり」という大きなイベントも開催しています。
 土日休日は必ず、あるいは平日もイベントに出演していたので練習などを含めると暇がないくらいめちゃくちゃ忙しかった。大学は結局やめました。
 ――アイドルから地域おこし協力隊への経緯を教えてください
 前田 去年の8月までホワイトビーチで活動していました。アイドルを続けていくことが不安になったので、8月以降、就職活動を本格化させました。ハローワークに通い、インターネットでも探しました。
 インターネットの検索ワードは「海女求人」「海女募集」。約半年、粘り強く探しているうちに「観光海女の育成、海女文化の保存・継承活動等」という久慈市の「協力隊募集」にヒットしたんです。今年の2月です。
 3月12日に久慈で面接を受け、3月17日に採用通知が届いたときにはうれしくて泣きました。
 ――なるほど。前田さんが「海女に関する活動をやめろと言われたら帰る」と言う意味がわかりました。前田さんにとって「あまちゃん」は心の支えそのものですね
 前田 私がいま観光交流課から与えられているミッションは、「7月2日に小袖の海に潜って実演すること」を『できるようにすること』です。実は、私は泳げない(笑)ので「福祉の村」の温水プールに毎日通って特訓しています。
 ――海女文化の保存・継承活動というミッションについてはいかがですか?
 前田 あこがれの北限の海女さんたちとのコミュニケーションを密にとって、さまざまなことを教えていただき、文章に残していきたいと思っています。
 また、PRの一環になっているとしたらうれしいんですけれども、個人的に「今日の小袖」を伝えるブログ「新人海女ちゃん奮闘記」を書いて情報発信しています。ちなみに昨日(5月12日)は、ホヤを食べた記事を書きました。いま、記事1本あたり350~700アクセスですが、目標は安定して1,000以上を獲得していくことです。
 ――記録して文化継承に役立てたいと思っているわけですね。新人海女ちゃん奮闘記はおもしろそうですね
 前田 ありがとうございます。実は協力隊卒業後は、海女さんたちと過ごした日々のあれこれをエッセイにして、それに新人海女ちゃん奮闘記のページを加えて、本にしたいと思っています。だから、これから起こることを自分なりの感覚で捉えて伝える文章のトレーニングもしていこうと思っています。
 ――海女は、まだまだファン拡大の余地が大きい?
 前田 全国の若い女の子に「海女はカッコいい」と広く伝えることができれば、海女文化はさらに盛り上がるのではないかと思っています。若い女の子が小袖に集まれば、若い男性もたくさんくるようになるはず。
 「ミスiD」という講談社が主催するオーディションが毎年、開催されています。ジャンルは何でもありで、まったく新しいタイプの女の子を探し出して世に出そうという目的のオーディションです。ファイナリストに残ると「FRIDAY」誌で発表されたり、お披露目イベントなどに出場できます。「ミスiD」は若い女の子がもっとも注目しているイベントのうちの一つですから、海女さんがこれに参加してファイナリストに残ることができれば効果は高いと思います。
 ――前田さんならではのアイディアですね。ほかには、どんなことを考えていますか?
 前田 小型船舶操縦士の免許をとります。私が船を操縦してお客さまをご案内できたら最高です。潜水士の資格もとります。水中カメラで海の中を撮影して、水の透明さをアピールします。
 ――いよいよ活動開始ですね。最後に、久慈にこられての感想をお聞かせください
 前田 「北限の海女」は久慈にしかないもの。本当に美しい青い海と一緒にそこにあります。すぐそこにあるから、久慈の人たちはこの奇跡に気がついていないのかもしれない。
 私のふるさと茂原にくらべて久慈はなんて恵まれているのだろうと思います。琥珀だって、闘牛だってある。
 ……はじめて小袖の海を見たときには感動して泣いてしまいました。7月2日の素潜り実演の日、うまく潜れたらまた泣いてしまうかもしれません。

*収録2016年5月13日 聞き手・宇部芳彦(地域おこし協力隊)


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