久慈市立小国小学校 
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すずらん訪問 
 すずらん訪問は、これまでお世話になった方や現在もお世話になっている方々、老人ホームのお年寄り、病気やけがで入院している患者さんたちに「感謝・いたわり・奉仕の心」を込めて、学校の近くの山に咲く「すずらん」にメッセージを付けて贈り、併せて郷土芸能の披露を続けている活動です。
 
昭和39年に、オルガンや手袋、石鹸などを下さった東京の篤志家さんに感謝の気持ちを込めてすずらんを贈って交流を深めたのがきっかけです。昭和40年には、中学校の生徒会が中心となって採取したすずらんを病院に贈る訪問活動も始めました。これがすずらん訪問の始まりです。
 
昭和44年5月、小国地区の23世帯が全焼するという大火災が起こり、この際にも、全国各地から義援金や生活物資が贈られてきました。以来、人と人とのつながりを支える「感謝、いたわり、奉仕の心」を持ち、自分たちも人にしてあげられることは進んでやろういう意識が子どもたち、そして地域全体に広がってきました。
 小中併設当時、中学校の生徒会が中心となって行っていましたが、統合による中学校閉校のため、平成2年度から小学校が引き継ぎ、小学校の活動としても平成24年度で22回を数える伝統行事となりました。
 
 
 たくさんのすずらん採取には、老人クラブの方々やPTAに協力いただいています。当日の朝は、総出で約3000本のすずらんを大15本18束、小5本533束をつくり、その束に児童が1枚1枚心を込めて書いたメッセージカードを添えて訪問先で勤務する方や入所・入院されている方々一人一人に手渡します。特に、愛山荘や久慈病院では、郷土芸能を低・中学年と高学年に分かれて披露します。 
 
 
 平成24年度は、「すずらん訪問」の精神「感謝・いたわり・奉仕の心」を届ける活動を2つ行いました。それは、3月11日に発生した「東日本大震災」された方々に対する活動です。その1つとして、義援金としての募金活動を行いました。4月20日の児童朝会で、久慈市社会福祉協議会山形事務所長さんに集まった10,193円を児童会長が手渡しました。また、2つ目の活動として、励ましの手紙作りです。昭和44年5月の「小国大火」の際に、激励の手紙をたくさんいただいていましたが、その中で今回被災地となった県内の7小中学校(田老、大槌、釜石、大船渡)の児童会・生徒会のみなさんに、励ましの手紙を児童会全員で作成し、郵便で送る活動も行いました。少しでも児童会の気持ちが届くとよいと思っていました。
 
<本校に届いた手紙紹介>
 6月に入り、大船渡や田老の3小学校の児童会から感謝の手紙が届きました。いただいた手紙は、全校給食のとき、みんなで読み合いましたが、被災しながらがんばっている様子が伝わって来ました。
今後の復興活動も応援していきます。また、自分たちの活動が少しでも役に立っていることに喜びを感じています。    
 
 
<スローガン決定> <メッセージ作り> <郷土芸能練習> <すずらん採取>
<愛山荘にて>  <ぎんたらす久慈にて> <県立久慈病院にて>  <福祉の村にて> 
 
小国小玄関に入ると「すずらん訪問の軌跡」が広がっています。