小久慈焼
文化10(1813)年、初代・熊谷甚右衛門が、福島県相馬の陶工・嘉蔵を招いて技術を学び、沿岸沿いで豊富に採れる粘土を用いて庶民のための日用雑器を焼いたのが、小久慈焼の始まりとされています。寒さが厳しい久慈は冬になると粘土が凍ってしまうため陶器づくり適した土地とは言い難く数々の苦労を重ねながらも粘り強く研鑽を積み、のちの八戸藩に器を納めるまでになりました。
200年以上の歴史を持つ小久慈焼きですが、昔も今も変わらず守り続けられていることがあります。ひとつは、久慈で採れる粘土を使い続けること。もうひとつは、久慈の人々が普段使いできる器を作り続けることです。
小久慈焼の器は、贈答品や記念品として贈られることも多く、また久慈の家庭の食器棚には必ずあると言っていいほど市民の生活に深く根付き、人の日常に寄り添った器です。
直売店
小久慈焼窯元
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