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長崎県五島市の浮体式洋上風力発電による地域の脱炭素化ビジネスの状況について視察しました。

令和3年10月12日(火)に長崎県五島市を訪問し、五島市沖に設置されている浮体式洋上風力発電施設や洋上風力発電の部材などを運搬することができる半潜水型スパット台船を見学したほか、五島市役所において五島市の2050年ゼロカーボンシティに向けた海洋エネルギーの取り組みを五島市長の野口市太郎様から説明していただくなど、浮体式洋上風力発電による地域の脱炭素化ビジネスの状況について、久慈市の商工団体、漁業関係者、建設関係者、地域住民の方々など総勢13名で視察して参りました。

五島市沖においては、平成25年から日本初となる商用スケールの浮体式洋上風力発電施設(2,000kW)を設置し運用しており、令和元年12月には海洋再生可能エネルギー発電施設の整備に係る海域の利用の促進に関する法律の「促進区域」に指定され、令和3年6月には発電事業者が決定し、今後更に9機の浮体式洋上風力発電を設置し、令和5年から供用を開始する予定とのことです。

この浮体式洋上風力発電施設には平成24年度からの9年間で7,500人を超える方が視察に訪れていることから、五島市観光協議会が運営するWEBサイトで五島海洋エネルギーツアーの視察申込を受け付け、地域の観光振興に繋げているとのことです。

また、五島市再生可能エネルギー推進協議会を平成26年1月に設立し、風車支柱浮体部の製造、組立、メンテナンスなどに地元企業の参入を促す取組を行っていることや、実際に五島市に所在する建設会社が風力発電のメンテナンス事業に着手し雇用を増加させた事例などについて説明を受けました。

久慈市沖の海域は、令和3年9月13日に海洋再生可能エネルギー発電施設の整備に係る海域の利用の促進に関する法律に基づく「一定の準備段階に進んでいる区域」に整理されており、今後においては利害関係者との調整を進めるなどして久慈市沖の海域が促進区域に指定されるよう事業の進捗を図ってまいります。

久慈市は、2050年の地域脱炭素化に加え再生可能エネルギーを切り口とした地域経済循環の最大化による地域振興を果たすため、2030年までに久慈市沖において100万kW以上の洋上風力発電を導入することを目指しています。

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浮体式洋上風力発電施設「はえんかぜ」

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建設業から風力発電施設のメンテナンス事業に展開した有限会社イー・ウインド代表取締役兼最高経営責任者 橋本武敏様による事業の説明

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五島市長 野口市太郎様による五島市の洋上風力発電に関する説明の様子

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当職挨拶の様子

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五島ふくえ漁業協同組合理事・前組合長 熊川長吉様による洋上風力発電施設設置に関わる経緯説明の様子

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半潜水型スパット台船の上に立つ視察参加者

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一般社団法人 海洋エネルギー漁業共生センター理事 渋谷正信様による洋上風力発電と漁業と地域の共生についての説明を受けた後の記念撮影

 

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部署:久慈市役所
電話番号:0194-52-2111