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くじのん #久慈のんびり旅 Vol.3

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のんと学ぶ!久慈のんびり旅 Vol.3

旅や仕事、趣味などで訪れた地域が、ちょっとしたきっかけで、居心地のよい場所になっていく。久慈を「第2のふるさと」として、何度も通い、帰る場所にしてみませんか?

縫製のまち、くじ


_I9A9094★.JPG 久慈市を含む岩手県北地域は、国内有数の「縫製業」の集積地で、技術力を誇る縫製工場が多く立地しています。

 この地域にアパレル関連産業が根付いているのは、昔から、出稼ぎ労働者が多い土地柄であり、地域に残った女性の働く場として、縫製業が多く進出してきたことが、きっかけのひとつと言われています。社会的に外で働く環境が整ったことで、家庭で内職をしていた女性たちが、熟練した高い技術を持った従業員として地元の縫製工場に就職しました。

 昨今、海外での大量生産による売れ残りの問題や、良質な製品に対するニーズ高まりから「メイド・イン・ジャパン」の製品が見直されています。そのため、工場が集積し、アパレルメーカーから技術力が評価されている久慈地域の縫製工場には、国内外のメーカーから、企業を指名しての発注も増えていて、「アパレルの聖地・北いわて」でのものづくりに対する評価は高まっています。

岩手モリヤ(株)

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 市内で最大規模の縫製工場を所有する岩手モリヤ㈱では、生地試験から裁断、縫製、出荷までを一貫して受注し、高い縫製技術と先進機器を導入した製造を行っています。会社の理念として「人材育成」に力を入れ、地元採用によって、技術力を保有する従業員が継続的に働くことのできる環境づくりを行っていて、技術の継承と、高い付加価値のある製品づくりに取り組んでいます。

 岩手モリヤで製造する主な製品は、高級婦人服のジャケットやコートなどで、ボタンホールやポケット、ラペルなど、メーカーが求める質の高いオーダーにも対応しています。特に「くせ取り」というアイロンでフォルムを作る技術は、身体にフィットしたゆるやかな曲面を作り出し、着心地のよさやシルエットの美しさを生み出すもので、会社の理念「人材育成」による技術力の蓄積によるものと、森奥社長はお話しされています。

 

ーアイロン技術を教えてもらったのんさんー_I9A9230★.JPG

 楽しかったけど、とても難しかった。アイロンも機材もプロ仕様のもので、見たことない技術でした。教えてもらった技術を今度、自分の服でもチャレンジしてみたいな。

 最後に、社長から見せてもらったのは、1枚のデザイン画。2018年に岩手県で行われた「学生デザインファッションショー」のために、「思春期」というテーマでのんさんが描いた画です。

ーのんさんー

 当時は、この工場でどんな技術があるかを知らずにデザインしていたので、今度は、身体のラインがきれいに見えるシルエットのものをデザインしてみたいな。

(株)久慈ソーイング
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 次に訪れたのは、(株)久慈ソーイング。創業した1983年から2013年までは、東北で2つしかない水着専用の縫製工場でしたが、東日本大震災で工場等が被災し、業務用ミシン150台が海水に浸かってしまいました。被災した工場から、泥と海水が混じったミシンを取り出しましたが、使えるようになったのは、全体の1/3。それでも事業を継続しようと、廃業する他の縫製工場からミシンを譲り受けるなどして、新たな土地で再建を果たしました。現在は、カジュアルウエア(シャツ等)を中心とした製造に切り替え、事業を継続しています。

 工場にはミシンの「トトトトトッ」という音が響き、10人程の従業員の皆さんは、ミシンの前で真剣に作業に取り組んでいます。小規模工場で、経験豊富な従業員が多いため、シャツやワンピース、ブルゾンなど幅広い種類の製品を受注することができているそう。小回りが利くことが最大のウリと、中田社長はお話されています。

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 また、他の工場ではあまり行われていない、ジーンズ等の縫製に使われている「巻き縫い」を受注できるのが、会社の武器となっていて、丈夫さと見栄えのする縫製技術は、「ジーンズの聖地」といわれる岡山県倉敷市の事業者を含め、国内のアパレルメーカーからの発注が相次いでいます。

ー「巻き縫い」を体験させてもらったのんさんー_I9A9901★.JPG

 どうやって縫っているんだろうと不思議だったので、今回見学させてもらって、そのイメージが繋がりました。教えてくれたスタッフが「ダダダダダッ」とすごいスピードで縫っていて、あの域に達するには修行が必要だなと感じました。

 久慈市内には、このほかにも、柔剣道着や、子ども服、作業着などの縫製に携わる工場が数多くあります。海外製品に負けずに、高い縫製技術を持って作り続ける地域として発信するため「学生デザインファッションショー」の開催など、各社が連携して様々な取組を行っています。

ーのんさんー

 今回のように、現場を見に行くことで知れることもあって、現地を訪れるのはとても大事だなと思いました。岩手には、縫製工場がたくさんあるので、いろんな工場とコラボして作ってみたいな。

くじのんポイント

 もしかしたら、今着ている洋服も「縫製のまち、くじ」で作った製品かも。働く人の環境も大切にしながら、国内外で評価される製品を作っているのはとても素敵ですね。

 

一般社団法人 北いわてアパレル産業振興会

 2015年に結成したこの振興会では、岩手県北地域の高い技術力を保有するアパレル関連企業が、イメージアップや取引拡大を目指して、地域全体で取り組んでいくことを目的に結成した団体です。17社の企業(約1200人の技術者)が加盟し、「メイド・イン・ジャパン」のアパレル製品を支え、次世代を担う人材育成と技術力の継承に力を入れています。これまでに、「北いわてメイドアパレルプロジェクト」と題したオリジナルブランド立上げや、「学生デザインファッションショー」の開催、そして次代を担う人材を育成するため、県内外からのインターンシップを受け入れるなど、様々な取組を行っています。

 

のん、海へ part1

 _I9A8454★.JPG 3月下旬、春雪の残る小袖地区を訪れました。この地域をのんさんが訪れるのは、2012年「あまちゃん」の撮影、2017年台風災害の慰問以来です。

ーのんさんー

 雪景色の小袖地区を訪れるのは初めてで、いつもと違った風景はきれいでした。ずっと思っていたのですが、小袖の海は勇ましくてかっこいいですよね!

 この地区を代表する「夫婦岩」は、小袖漁港を見守るようにしめ縄が結ばれている2つの岩(海側が男岩、陸側が女岩)のことで、三陸ジオパークのジオサイトとして登録されています。岩には五角形状の柱のような岩(柱状節理)が斜め方向に束になっていますが、1億3千万年前頃の噴火によってできたもので、溶岩が冷えて固まる際に、体積変化により独特の構造になりました。夫婦岩の柱状節理はさまざまな角度から観察ができることから、火成岩の形成などの地質現象を学ぶことができる貴重な奇岩となっています。

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「あまちゃん」の中では、ヒロインのアキが船から海に落ちるシーンが夫婦岩前で撮影されました。

ーのんさんー

 夫婦岩も思い出深い場所です。夫婦岩と言われているのがロマンチックでステキですよね。今回、雪が積もっていてさらにロマンを感じました。1億3千万年前の岩なのは初めて知りましたが、久慈にはロマンを感じるものがたくさんあって魅力的だと思います。

information

くじのんアクスタが完成しました

_I9A7419.jpg くじのん等身大パネルが持ち運び可能なアクリルスタンドに進化!このアクスタに使用されているアクリルは、感染症対策のために大量に作られたアクリル板を消毒や研磨し、再利用して作られた環境に配慮したものです。くじのんに関するアンケートに答えると抽選で150名に当たるキャンペーン(4/8~5/31まで)を実施。くじのん旅のお供に連れて行きませんか?

※本キャンペーンは終了しています。

 

くじのん2023

 あまちゃん放送10年と再放送で、たくさんの方が”くじのん”を楽しみました。DSC_0086★.jpg

「三陸元気!GOGO号」 

 全国のファンの皆さんによるクラウドファンディングで実現した三陸鉄道ラッピング列車は、あまちゃんや、のんさんのイラストが列車に飾られていてます。全国からたくさんファンが三陸鉄道の旅を楽しむために訪れました。

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ーのんさんコメントー 

 撮影でお世話になった三陸鉄道が私のイラストで埋め尽くされたのも、ファンの人たちがクラファンで実現してくれたのも、本当うれしくて感涙しました。出発セレモニーでは地元の高校生マンドリン部の演奏があって、参加された皆さんが旗を振ってくれたりして、ドラマの鉄道が開通するシーンを思い出しちゃいました。

 

くじのんグルメ紀行「キタムラサキウニ」

ウニのおいしさの秘密

 殻付きウニ.JPG三陸沖は、栄養塩や酸素量が豊富な親潮(寒流)が黒潮(暖流)によって温められ、プランクトンが増える海域で、エサを求めて多くの魚が生息する世界有数の良好な漁場です。また、森林資源が豊富なことから、山の栄養分が海に流れ込み、昆布などの良質な海藻が育つ磯になっています。

 久慈市で漁獲される「キタムラサキウニ」は、黄金色の身に良質な海藻類の甘味やうま味が凝縮し、その食味は国内外から高く評価されています。

 夏季に旬を迎えるウニは、生ウニ丼として提供されるほか、牛乳瓶に入れた独特のスタイルで販売されています。また、夏季以外では、旬のウニを塩漬けし旨味を凝縮させた「塩ウニ」も流通していて、一年を通じてウニの美味しさを味わうことができる「ウニのまち」です。

磯焼けを防ぐ取り組み

 地球温暖化による海水温の上昇は、海の環境を大きく変化させ、これまで活性が低かった冬季のウニが、海藻の芽を食べつくす「磯焼け」が水産業界で問題となっています。

 この磯焼けを防ぐため、久慈市の麦生地区(南侍浜漁業研究会)では、生息密度管理によるウニの除去を行っています。他の地区では廃棄されることもありますが、この地域では、漁港内に移殖し、あらかじめ養殖していた昆布をエサとして与える「蓄養」に取り組んでいます。新たな付加価値による漁業収益の増加と、海洋環境の保全に繋げる取り組みは、各方面から注目されています。

南侍浜漁業研究会の取り組み

 南侍浜漁業研究会は、30~40代の若手漁業者が令和元年度に研究会を発足させ、岩手県の支援を受けながら、ウニの蓄養に取り組んでいます。蓄養技術の向上により最盛期の夏季だけでなく、年末需要期に高単価で出荷することが可能となりました。今後、高鮮度・高品質を保ちながら、「産地の信頼性」や「安定供給」を構築し、ブランディングの強化と、持続可能な漁業の両立で販路拡大を目指しています。

パンフレット

 くじのんvol3.pdf (2.8MB)

 

過去のくじのんパンフレット

過去に発刊したくじのん1.2は下記をご覧ください。

くじのんvol.1

くじのんvol.2

くじのんvol3.pdf (2.8MB)

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電話番号:0194-52-2123