久慈市の雇用環境と株式会社十文字丸善スープ様及び積水バイオリファイナリー様の久慈市進出について

岩手労働局が９月１日（月）に７月末現在の令和３年３月新規高等学校卒業予定者対象求人受理状況を発表しました。

これによると、久慈管内の令和３年３月卒業予定者の453人（前年比11％減）のうち、県内就職を希望しているものは64人（前年同期比増減なし）、県外就職を希望しているものは89人（前年同期比3.5％増）となっており、県内就職希望者に対する県内求人数は251人（前年同期比19％減）であり、求人倍率は、3.92倍（前年同期差0.92ポイント減）となっています。

新聞紙面では、新型コロナウイルス感染症の影響で企業が採用を抑制する傾向があるものと分析しています。

このような状況ではありますが、去る８月７日（金）には、株式会社十文字丸善スープ様のスープ製造工場の竣工式と、積水バイオリファイナリー株式会社様の実証プラント新設に向けた安全祈願祭がそれぞれ執り行われるという明るい話題がありました。

株式会社十文字丸善スープ様の新工場は、鉄骨造り２階建て、延べ床面積2,524平方メートル、総事業費は約24億円であり、隣接する工場から得られる鮮度の高い鶏ガラ等の原料によるスープやエキス等の製造が特長です。24人を地元から新規雇用されると伺っておりますが、今後も雇用の拡大が期待されます。

積水バイオリファイナリー株式会社様は、久慈広域から排出される家庭ゴミ等をガス化焼却することによりエタノールを製造し、化石資源によらない資源循環型社会への貢献を目指しています。また、今後実証試験が開始されると数十名の職員が常駐される予定と伺っており、久慈地域への経済効果が期待されます。

久慈市では、総合計画の重点プロジェクトのうち魅力ある仕事起しプロジェクトにおいて、既存企業の事業拡大はもとより、新しい視点による起業や企業の新分野への展開に対し支援し、雇用の場の拡大や創出を進めております。

今後におきましても、この度の株式会社十文字丸善スープ様、積水バイオマスリファイナリー株式会社様に続く明るい話題が提供できるとともに、久慈市の雇用環境が改善されるよう、引き続き支援を行って参ります。